AMDが発表した二つの製品
AMDはInstinct MI400シリーズと、MI455X GPUを中心に構成するHeliosラックスケールシステムを発表しました。MI400はGPU製品群、HeliosはGPU、EPYC CPU、Pensandoネットワーク、ROCmソフトウェアをまとめたAIインフラです。
同じ日に発表された二つを分けて見ると、現在の競争軸を見落とします。大規模AIでは、数十個のGPUを高速接続し、メモリー、電力、冷却、ソフトウェアまで一体で動かす必要があるためです。
GPU比較だけでは足りない
AIインフラの購入者が見ているのは、ピーク演算性能だけではありません。利用可能なHBM容量、GPU間通信、モデルを動かすソフトウェア、消費電力、冷却、導入期間、最終的なトークン当たりコストが判断材料になります。
このためAMDの直接競合をNVIDIAのGPUだけに限定すると不十分です。ラック全体では、CPU、ネットワーク、サーバー設計、ODM、冷却企業までが製品競争に関わります。ただし、それら周辺企業はGPUメーカーと同じ市場の直接競合ではありません。
量産段階で見るポイント
メーカー公表の性能値は、精度、モデル、ソフトウェア、構成などの条件で変わります。実際の採用状況を判断するには、顧客名、出荷時期、ラックの供給能力、ROCmの対応モデル、電力と冷却を含む運用実績を確認する必要があります。